慎重派の暮らし

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【読書の秋】心に折り合いをつけてうまいことやる習慣

 こんにちは。midoです。

 

 今週のお題は「読書の秋」ということで、私の好きな1冊をご紹介します。

心がふっと軽くなる本です。

 

中村恒子 奥田弘美『心に折り合いをつけてうまいことやる習慣』すばる舎 2018年

 

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本の紹介

 中村恒子さんは89歳(出版当時)にして9時から17時のフルタイムで働かれている精神科の先生です。聞き書きをされたのは同じく精神科医の奥田弘美さん。

 恒子先生からは温かく深い慈愛のこもった言葉が発せられます。そして恒子先生の生き方は自然で「日々たんたん」。

 どこまでも自然な姿は「あぁ、こんな風に生きてもいいのか」「こんなふうに生きればいいのか」そんな気付きを与えてくれます。

 どうしたら恒子先生のように日々たんたんと生きていくことができるのか?恒子先生の「うまいことやる」習慣とは?

 

読んでみての感想

 「恒子先生の言葉は、頭ではなく、体にじんわりと染みていく。心も体も温かくなるなぁ。」これが読み終わった後に1番に感じたことでした。

 この本には先生の半生も書かれていて、それはそれは波乱万丈な人生なのだけれど、先生の言葉には「とらわれ」や「執着」がありません。常に目の前のことに徹している。だから、「日々たんたん」と捉えられるのかもしれません。

 

 しかし、「たんたんとしている」は一般的には冷たいイメージも伴います。恒子先生から冷たさを感じないのは、先生ご自身が精神科医として、妻として、母としてその時々に起こった出来事にしっかり向き合い、乗り越えてこられたからだと思います(先生は、苦労と捉えていないのかもしれません)。

 

 本書では恒子先生の「仕事」「人間関係」「家庭との両立」など37の「うまいことやる」習慣が紹介されています。ぜひ、この読後の温かさを感じてほしいです。

 

心に残った言葉

 やらないよりは、やるほうがマシかな?それくらいのモチベーションが、仕事を無理なく続けるコツやと思います。

(中略)

その中で、ふと嬉しいことや喜びがときどき味わえれば、それで十分やと思いますね。

 好きでやりがいのある仕事を常にできるとは限りません。好きで続けていた仕事だって挫折してしまうことがある。この考え方は誰にでも当てはまるのかも。

 

 自分で、納得していくことなんです。今大切にすべきことを中心にして、ぼちぼち行動していくことです。

(中略)

 そんなに大げさに考えず、喜びがあれば素直に喜んで楽しんだらええし、やらなければいけないことができたならば「しゃあない」と割り切ってたんたんとやる。人生その繰り返しと違いますか?

 普段の生活をもっと楽しむことができそうな言葉です。他人と比べて幸せかどうかより、自分の生活にフォーカスしたいな、と思いました。

 

 一つ、私からのアドバイスは、立ち止まらないことです。

立ち止まってしまうことなく、日々の生活をたんたんとすること。

(中略)

「うまくいかないからがんばろう」やなくて、「うまくいかないけど、まあぼちぼちやりましょう」くらいの気概でええと思いますな

(中略)

「なんでこんなにもうまくいかないんや?」と思い詰めたらしんどいですから、心を入れすぎないようにして、言われたことや目の前のすべきことを「ハイハイ」とやっていくだけ。

 そうやってペースを変えずに粛々とやっていると、いつか慣れていきますし、気づけば谷を抜けていきます。

 この文、私には本当に響きました。うまくいかないと、何もかも放り投げて立ち止まりたくなるんですよね~。たんたんとこなしていけば、谷も抜ける。いいお言葉。

 

 本当はご紹介したい言葉、もっともっとあるんです。私の本、マーカーだらけです(笑)

 恒子先生の言葉に元気をもらいながら、今日もぼちぼち頑張ります。

 

 今日もご覧いただき、ありがとうございました。